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最近、ワンちゃん、ネコちゃんの体調不良のご相談が時々あります。
元気が無い、食欲が無い、耳だれが止まらない、てんかん発作が起こる等々。
元気が無い、食欲が無いには補中益気湯(ホチュウエッキトウ)、六君子湯(リックンシトウ)などを撰用します。
耳だれが止まらないワンちゃんには竜胆潟肝湯(リュウタンシャカントウ)をあげると快方に向かいました。
てんかん発作のネコちゃんは柴胡桂枝湯(サイコケイシトウ)で治りました。
私が薬学生だった頃、高コレステロール血症のラットに桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)を飲ませてコレステロール値が低下していた事を思うと、ペットちゃんも人間と同じようにいろいろな病気に漢方薬が効いても何ら不思議な事は無いと思います。
大切なペットちゃんたちの健康の維持増進に東洋医学的なアプローチをお考えになっては如何でしょうか。
ご相談はこちらから。
私は毎日快便があるのですが、11月半ば、排便時に肛門にピリッとした痛みを感じました。
トイレットペーパーには微かに出血の形跡が(;´Д`)
入浴時に探ってみると、ちょっと出てるっぽい(°°;)
外痔核???
出血はすぐに止まりましたが、肛門のむず痒さは取れません。
そこで我が身を使って人体実験とばかりに
処方 乙字湯(オツジトウ) + 桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)
乙字湯の適応症は①内痔核の脱出 ②脱肛 ③肛門周囲並に外陰部の湿疹・瘙痒症 ④痔核の出血 と記載されています。
痔核は痔静脈にうっ血を起こさせることが良くないので、乙字湯に配合されている大黄で便通をつけ、当帰で血流を良くすれば治ると。
桂枝茯苓丸は痔静脈のうっ血を改善する目的で会わせました。
服薬開始翌日から以前よりも更に快便が続き、2週間後には諸症状がすっかり治癒しました。
今は桂枝茯苓丸だけ服用しています。