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月別アーカイブ: 2019年8月

西区 漢方 アトピー

『効く』と『治る』は違う。
私たちは「症状を抑えてもらう事が病気を治す事」と勘違いしているのではないでしょうか?
症状を抑える事と病気を治す事は同じではありません。
例えばアトピー性皮膚炎、ステロイド剤を塗っている間は炎症が治まり痒みも無くなりますが、効きめが無くなると症状がぶり返します。当方にご相談にお越しの方にも何年もステロイド剤を塗り続けておられる方があります。
決してステロイド剤を否定するものではなく、むしろ正しく使用して辛い症状を抑える事は良い事だと思っています。
ただ、ステロイド剤を塗り続けることで症状が治まっているからアトピー性皮膚炎が治っていると思うのは大きな勘違いだと気づいて欲しいと思います。
アトピー性皮膚炎に限らず病気はその根本を正さないと治らないと思います。

西区 漢方 アトピー

漢方薬『消風散(しょうふうさん)』は非常に良い薬だと改めて実感しました。
消風散の「風」とは皮膚疾患では「搔痒」と「皮疹の拡大傾向と移動性」の意味で、その「風」を消す漢方薬が消風散です。
(例)70歳後半の女性の皮膚疾患
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右大腿外側で痒みが強く、発赤、やや熱感があります。
表面は乾燥でも湿潤でもありません。
消風散に赤みと熱感を取るために少量の黄連解毒湯(おうれんげどくとう)、血液の汚れと便通をつけるために少量の大黄牡丹皮湯(だいおうぼたんぴとう)を混合しました。
2回服用後来店されまして、「痒さがましになってます」とのことです。
気を良くされて「キッチリ続けて飲みます」と仰ってお帰りになりました。