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冷え症によく使用される漢方薬に配剤されている生薬を効能別に大まかに分類すると
1) 血行を改善する。
2) 血液の粘度を下げる(サラサラ血にする)。
3) 新陳代謝を高める。
4) 水分の巡りを改善する。
5) 消化吸収機能を改善する。(4、5は3に含まれるかも・・・)
6) 体の上部に昇った熱を下方へ下げる。
こんな感じでしょうか・・・
(漢方薬にはこれらの生薬がバランス良く配合されています。)
そこで次に「冷える」の原因を血行不良と新陳代謝低下の2つに大別して具体的に代表的な漢方薬をご紹介します。
『血行不良型冷え症』
当帰四逆加呉茱萸生姜湯(トウキシギャクカゴシュユショウキョウトウ):しもやけができやすい、冷えるとお腹が痛くなる等症状がある方。(漢方屋 中谷は独特の判断方法を仕込んでいます。)
桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン):血液粘度が高く手足の末端の毛細血管の血流が悪い。唇の色が悪い。目の下にクマさんがいる方など。
加味逍遥散(カミショウヨウサン):体の上部特に顔はのぼせているのに足は冷えているタイプ。更年期障害のカーッスーにも有効。イライラしがちな方に。
『新陳代謝低下型冷え症』
このタイプは体の熱エネルギーが不足しています。平熱が低い(36度未満)、むくみやすい等の方はこのタイプです。
真武湯(シンブトウ):熱薬「附子(ブシ)」が配合されています。生気に乏しく下痢しやすい。体が揺れる感じがしたりする。
人参湯(ニンジントウ):胃が弱く、消化吸収が悪い。下痢しやすい。口に生唾がたまる。
当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン):水分代謝が悪く、むくみやすい。貧血傾向があり、目まいがすることも。
以上、代表的な漢方薬を簡単に列挙しましたが詳しくは漢方屋 中谷に直にお問い合わせ下さい。
一口に冷え症対策と言っても非常に複雑です。とても書き尽くせません。冷えに悩む方、是非是非直接お問い合わせ下さい。
頭痛は日常頻繁に見られる症状ですが鎮痛剤で対処するのみで、なかなか根治に至らないのが現状です。漢方ではどのような状況で頭痛が起こるのか、どのような症状が付随しているのか等を細かく考慮して薬方を決定します。その結果、頭痛発作以外の時も服用していると根治に至ることも屡々あります。ここでは漢方屋中谷がよく用い尚且つよく効く漢方薬をご紹介します。
葛根湯・・・慢性緊張型頭痛と呼ばれるタイプで、首の後ろから肩甲骨の辺り、背骨に沿って凝る。その凝りが頭まで昇り頭の筋肉をギューッと収縮させるために起こります。一般の鎮痛剤はほぼ無効です。漢方屋中谷では特製葛根湯として販売しています。
呉茱萸湯(ゴシュユトウ)・・・片頭痛によく使います。耳の後ろの首筋が凝り、凝った側の頭がドクンドクンと発作的に割れるように痛みます。目がチカチカしたり、目まい、吐き気がする場合もあります。手足も冷えます。漢方の原典「傷寒論」には「悶え苦しんで死にそうになる・・・」という記載があります。
五苓散・・・低気圧が近づくと頭痛が起こる。気圧が下がることによって脳が少し腫れて痛みとなります。漢方屋中谷が大変お世話になっている方にもこのタイプの方がおられます。特製五苓散があります。頭痛に関しては一般の五苓散エキスでは効果は弱いでしょう。
釣藤散(チョウトウサン)・・・高血圧傾向で動脈硬化の気味があり、朝起床時に後頭部が痛み、時間が経過すると共に忘れてしまうというタイプ。肩こり、耳鳴り等を伴うこともあります。
桂枝人参湯(ケイシニンジントウ)・・・冷えっぽく、胃腸が弱い虚弱タイプで下痢しやすい。特製桂枝人参湯あり。
その他、桂枝湯(ケイシトウ)、半夏白朮天麻湯(ハンゲビャクジュツテンマトウ)、当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)等々枚挙に暇がありませんが、漢方薬には即効性があり、且つ常習頭痛の根治も期待できますので、日頃頭痛にお悩みの方は是非漢方薬をお試し下さい。